残り2日間、18日と19日だけの作業だと口径60cm反射望遠鏡の環境整備が完了しないだろうと考え、4月15日(水)に臨時の追加作業を行いました。
前回4月11日(土)に行った60cm君の水拭きだけだと経年の汚れが少し残っているようなので、念のため2度目の水拭きを行ってからワックスがけを行いました。
なお、言うまでもないことですが、ワックスがけしたのは外観だけですよ。光学系にワックスはいけません。(笑)
71070620ワックスがけ作業開始。粉が出ないタイプのワックスを使用しています。
3時間ほどの作業で鏡筒と赤道儀架台がピッカピカに。
前回のワックスがけは、おそらく1984年10月ではないでしょうか。そのワックスがけは私が科学館から異動する直前に行ったものです。
望遠鏡をワックスがけする酔狂な人は私以外いないでしょうから、恐らく31年ぶりのワックスがけだと思います。
71070615RT架台下部に取り付けられた銘板です。製作された同型の60cm反射望遠鏡は、高知、韓国、新潟と札幌に納められた4台だけです。
鏡面研磨は五藤光学の研磨名人、三ヶ山さんとお聞きしています。
外観が少し綺麗になった60cm君も嬉しそう。光学系も少し汚れ気味なので綺麗にしてあげたいなあ。
ワックスがけ終了後は、安全対策としてバランスウェイト突起部にクッション材を貼り付け、錆びていたドーム内の手すりチェーンを交換しました。いずれも事前に担当職員さんの了承を得ています。
71070618この日の最後の作業は、ドーム前室の階段部分の汚れ落とし。お客様が通る通路が汚いと、私同様60cm君も悲しいと思います。
溶剤を使いゴム手袋をはめ、かなり強い力で擦らないと30年間の汚れが落ちません。使った溶剤は柑橘系の香りがします。窓を開けて換気に注意しながら3時間ほど作業。
71070626ドーム前室の様子です。左6割が清掃前、右4割が清掃後。
腕力がなくなったのと、溶剤の香りで頭が少しクラクラしたため、残りの6割は後日清掃することにし、4月15日の作業を終了。
身体がクタクタ。でも、綺麗になっていく望遠鏡やドーム周りを見るのは嬉しいものです。
私が在籍していた30年前の天文担当職員は5名でした。現在は8名に増員になったとはいえ、事業の種類や頻度が開館当時よりも増えていて、職員さんはメンテナンスに費やす時間的余裕がないようです。
今回、様々な作業を職員さんから任せていただき、私は感謝しています。