ところが、くじら座の中の星並びがいつもと違うことに気がつきました。
くじらのお腹にあたる台形の星並び「ζ・θ・η・τ」の中に普段は見かけない星があったのです。
91450203TT22時52分に撮影したくじら座です。←?の先が見慣れない3等級の星です。
撮影時の矢印の星の高度角は34度ほど、方位角は161度ほどでした。
撮影データです。焦点距離28mm相当、露出20秒、絞りF1.5、感度ISO1600、トリミング済み。
【10月13日11時:記事追加】
注:デネブ カイトスの現在の正式名称はディフダだそうです。国際天文連合で決められたそうで、私には通知がなかったので全く知りませんでした。(苦笑) 天文指導員のYさん、情報ありがとうございました。
8倍20mmの双眼鏡で確かめてみると、ほとんど動いていないので、恒星の終焉爆発で見える新星かもと思いましたが、これほど明るい新星なら天文関連の重大ニュースで発表されているはず。
そこで、口径18cm反射望遠鏡54倍で確かめると、恒星の間をゆっくりと東方向に移動しています。
ははあ、これはもしかしたら静止衛星かなと考え、恒星追尾のモータードライブを停止させたところ、視野中心から動きませんでした。やはり静止衛星か静止デブリのようです。
最初に見たときより少しずつ暗くなってきました。太陽光の反射角度が変わったようです。
91450206TT三脚にカメラを固定し160秒間の露出。恒星は流れて写り静止衛星や静止デブリは点で写るはず。
23時02分、焦点距離35mm相当、絞りF1.6、感度ISO400、トリミング済み。
91450206TT2画像の一部を拡大すると、静止衛星らしきものが5個も写っていてビックリしました。
最初に見た3等級の静止衛星?は多分③だと思います。高度角や方位角が最初に見たときと変化がありませんでしたが、8等級ほどに暗くなっていました。
なお、Satellite Pointer というアプリで静止衛星の位置を確認してみましたが、①から⑤がどの静止衛星か特定するまでには至りませんでした。
札幌の自宅に戻ってから調べてみたところ、光害が酷い自宅屋上でも撮影できるのではと思い、試してみました。
撮影方法は予報されている方位角と高度角に望遠鏡を向け日周追尾せずに固定撮影します。
91450251RT恐らく、①がExpress AT2、②がSky Muster1、③がExpress AM5 だと思います。望遠鏡を向けた方向は、方位角182.0度、高度角40.3度です。
①と②の角距離は約0.25度、②と③は約0.21度離れていました。
10月12日
なお、露出開始時における8.1等星の方位角は182.08度、高度角は40.30度でした。
(C) Satellite PointerSatellite Pointer というアプリのハードコピーです。
調べてみると、地球の赤道上空約3万6千kmの位置に240個ほどの静止衛星があるそうで、私が今回撮影した静止衛星は東経140度の赤道上空に位置しています。
画像に写っている3個の静止衛星の普段の光度は13等級以下らしく、口径15cm40倍では眼視確認できませんでした。